COLUMN

一番妊娠しやすいのはいつ?妊娠率を上げるタイミング

成功率を上げるタイミングとは

妊娠を望むカップルにとって、排卵日はとても大切です。
「排卵日を狙って仲良しを!」とトライするカップルが多いかと思いますが、実は「排卵の2日前」が最も妊娠しやすいタイミングだと言われています。
このタイミングにチャレンジすることで、妊娠の可能性をぐっと上げることができるかもしれません。
この記事では、性生活のタイミングについて科学的根拠を交えながら、わかりやすく解説していきます。

妊娠しやすいタイミングは「排卵の2日前」

妊娠しやすいタイミングを見つけるためには、排卵日が重要な鍵を握ります。
また、記述のとおり排卵日当日が最も妊娠しやすいというわけではありません。

卵子の生存時間は約24時間で、そのうち受精が可能な時間は6時間、8時間、24時間とさまざまな説がありますが、精子は女性の体内で2~3日ほど生存することができることがわかっています。
また、正確な排卵の時間を知ることは難しいことから、排卵されてくる卵子を受精の場である卵管膨大部で待ち構えるのが理想です。
そのタイミングが「排卵の2日前」で、どの年代においても最も妊娠率が高いといわれています。

性生活と排卵日のタイミング

性生活のタイミングを把握しやすくするため、以下のような表やチャートを参考にしてみましょう。

妊娠しやすいタイミングと排卵日の関係

日数 妊娠しやすさ
排卵2日前 非常に高い
排卵1日前 高い
排卵日当日
排卵翌日以降 低い

排卵日の見極め方

一般的な排卵日を知るための方法には次のようなものがあります。

1.基礎体温の測定
基礎体温が一時的に下がった翌日から上昇する傾向があります。この下がった時期、また上昇していく時期が排卵の目安となることが多いです。
体温が上昇するのは、排卵後の卵胞が黄体に変化し、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌するようになるからです。黄体ホルモンには体温を上昇させる作用があります。

2.排卵検査薬
尿中のLHを検出することで、排卵のタイミングを知らせてくれます。薬局やドラッグストアで手に入れることができ、特にタイミングが重要な場合には有効で、連日使うとより有効です。

3.おりものの変化
排卵期には、おりものの量が増えたり、粘度が変わったりします。これは、精子が進入しやすくするための変化です。これを確認するのもひとつの方法です。

排卵日直前
(2~3日前)

手のイラスト

粘り気がピーク
透明度がます
10cmぐらい伸びる

排卵日当日
~排卵後

手のイラスト

粘り気がある
卵白状
4~5cm伸びる

生理直後

手のイラスト

ほとんど伸びない
白っぽいゼリー状

仲良しのタイミングはいつ? そのポイントは

妊娠を意識してタイミングを合わせるとき、いくつか気をつけておきたいことがあります。

1.頻度と精子の質
月経の出血がおさまってから2~3日に1回を目安にすると、排卵を逃すことなく妊娠にトライすることができるでしょう。禁欲期間が長くなると精子の質を下げることにつながります。

2.リラックス&楽しむ
ストレスはホルモンバランスに影響を与え、排卵に影響を及ぼす場合があります。
また精子も同様に、数が減ったり、運動率が下がったりすることもあります。
リラックスして、楽しんで性生活を保つことが大事です。
性生活が義務化してくると、女性は苦痛を感じて不感症に、男性は「排卵日ED」や「腟内射精障害」になることもありますので、お互いあまり気負いせずに性生活を持ちましょう。

妊娠を望むカップルにとって、妊娠の可能性が高いタイミングを知ることはとても大切です。
「排卵の2日前」が最も妊娠しやすい時期とされていますので、性生活のタイミングを計画する際のポイントにしましょう。