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検査で問題ないのに妊娠しない…そんな時は?要因と対策をご紹介!

チェック

検査で特に問題が見つからない場合でも、妊娠できるとは限らない

実は、検査を行っても妊娠のプロセスのすべてがわかるわけではないのです。
例えば、卵子の質や精子の質を調べる検査はありません。また卵管の通過性に問題があるかないかは検査できますが、卵子をピックアップする卵管采の問題はわかりません。そのほか、受精が起こったか、胚が発育しているか、また胚の染色体の問題なども合わせて、一般的な検査では知ることができないのです。
これらは、不妊治療をしていく中で妊娠を妨げる要因や原因として推測できることもあります。

また、妊娠は単に体の健康だけでなく、生活環境やストレス、栄養状態といったことに影響されることがあります。また、年齢に伴う自然な妊娠力の低下や、検査では発見しにくい微細な異常が影響する場合もあります。そのため、「検査で問題がなかったから大丈夫」と過信せず、妊娠しやすい環境づくりを意識することが大切です。この目安になるのが、「避妊しない性生活の期間」です。

不妊の定義

不妊の定義は、「避妊しない性生活を1年送っても妊娠しない状態」をいいます。約8割のカップルは、避妊しない性生活を送ることで妊娠が成立するとされています。しかし、1年以上の期間妊娠しない場合は、何らかの問題があって妊娠が難しい、または妊娠を妨げる原因があると考えられます。

妊活を始めてから1年以上経ってから検査を受けるカップルは、このことも踏まえて検査の結果「何も問題なし」でも、何らかの治療を受けた方が良いケースもあります。

見落とされがちなこと 対策
一般的な検査では明らにならないところに不妊原因がある 治療を検討する
年齢による妊娠能力の変化 年齢に応じた妊娠計画
ストレスや生活習慣の影響 ライフスタイルの見直し
継続的な体調管理 栄養管理や運動、睡眠の質
妊活を始めてから1年以上 どこかに何らかの問題がある可能性、治療の検討