COLUMN

妊活中にカフェインはNG?エナジードリンクも注意が必要?

2025.02.03

コーヒー

カフェインの摂取は、妊娠に影響する?

妊活中、カフェインを気にされる女性は多いですが、過剰に摂取しなければ特に心配する必要はありません。
カフェインが入った飲料を1日5杯ほど飲んでいた女性の方が、飲んでいなかった女性よりも妊娠率が高かったという報告がある一方で、1日に5杯以上のコーヒーを飲んでいた女性は、5杯未満の女性に比べて妊娠率が低かったという報告もあり、カフェイン摂取と妊娠に関する統一した見解は得られていません。

男性も同様に、カフェイン摂取が精子の質や体外受精での受精率に影響を与えるという明確なデータは見当たらないようです。ただし、エナジードリンクには注意が必要です。製品ごとにカフェイン量は異なりますが、1日1本までに抑えることをおすすめします。

また、WHO(世界保健機関)によると、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないものの、妊婦はコーヒーの摂取量を1日3~4杯までにするよう推奨しています。過剰なカフェイン摂取は胎児の成長遅延や低体重、早産、または死産と関連する可能性があるとされています。また、欧州食品安全機関(EFSA)も妊婦のカフェイン摂取量が1日200mg以下であれば、胎児に健康リスクは生じないとしています。

チョコレートやコーラなどにもカフェインが含まれているため、日常の軽食やおやつでも摂りすぎに気をつけましょう。

食品とカフェイン量の目安

食品名 カフェイン濃度
コーヒー 60mg /100ml
インスタントコーヒー
(顆粒製品)
57mg/100ml
玉露 160mg/100ml
紅茶 30mg /100ml
せん茶 20mg /100ml
ウーロン茶 20mg /100ml
エナジードリンクなど 32~300mg/100ml
(製品1本当たりでは、36~150mg)

食品安全委員会より

妊婦のカフェイン摂取のガイドライン

指針機関 推奨摂取量上限 注意
WHO 1日3~4杯 3~4杯を超えると
胎児リスクの可能性あり
欧州食品安全機関(EFSA) 1日200 mg 以下 胎児への健康リスクは
認められない