COLUMN
コラム・調査レポート
風疹抗体検査とワクチン接種
2024.12.20
風疹抗体はありますか。
風疹は妊娠初期に感染すると胎児に深刻な影響を与える可能性があるため、予防対することが大切です。
風疹とは、風疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、主に発疹、発熱、リンパ節の腫れが特徴です。成人が感染すると、関節痛や炎症が生じることもありますが、妊娠初期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群(CRS)を引き起こすリスクが高く、これによって聴覚障害、心臓の異常、視覚障害などの重篤な障害を持つことがあります。
風疹抗体検査は、血液検査で抗体があるかどうかを確認することができます。風疹抗体が十分にある場合は、過去に風疹に感染したか、ワクチン接種による免疫がありますが、抗体が不十分またはない場合は、風疹に対する免疫がなく、感染リスクが高くなります。
自分の母子健康手帳で確認するか、確認できない場合は、抗体検査を受けましょう。
抗体検査の結果、免疫が不十分な場合は、風疹ワクチンの接種が必要です。風疹ワクチンは、生ワクチンとしてMR(麻疹・風疹混合ワクチン)を接種します。これらのワクチンは、高い予防効果があり、一度接種すれば長期間にわたり免疫が維持されますが、生ワクチンは妊娠中には接種できないため、妊娠を避ける期間を設ける必要があります。一般的に、ワクチン接種後は少なくとも2ヵ月間の避妊が必要です。
風疹の予防は、妊活期のカップルだけでなく、同居する、また行き来の多い家族などにも必要です。
家族みんなで生まれてくる赤ちゃんを守りましょう。