妊娠と血のめぐりは関係ある?
2024.12.27
血のめぐりの良いカラダづくりを心がけましょう!
「血流の良さ」は大事なポイント
より良い妊活ライフのためには「血流の良さ」は大事なポイントです。
そのキーワードは「血液サラサラ」と「弾力性の良い血管」。
私たちのカラダには血管が張り巡らされ、太い血管や細い血管、極細の血管があれば、新たにつくられる血管もあり、それらは動脈、静脈、毛細血管に分類されます。また、血管を流れる赤血球、白血球、血小板、血漿などがあり、それぞれに働きがあります。
そして血流に乗って豊富な栄養が卵子や精子を育て、子宮内膜を育てます。
しかし、自分の血流の良し悪しを知るのはとても難しいですし、また血流が良い場合は、それを維持することが大切で、血流が悪い場合には改善が必要になります。今回はそのオススメとして東洋医学から考え、アプローチ方法をご紹介したいと思います。
わたしたちのカラダにめぐる「気(き)・血(けつ)・水(すい)」
東洋医学には、私たちの体にとって大切な3つの要素として「気(き)・血(けつ)・水(すい)」があります。これら3つの要素のバランスが良ければ心も体も健康に保つことができますが、バランスが崩れるとどこかに不調となってあらわれます。
「気」
「気」は、体を動かすエネルギーです。「気」は呼吸や食べ物から取り込み、体中を巡らせます。
十分な場合:元気で疲れにくく、病気もなりにくい
不足した場合:疲れやすく、やる気が出なくなる
巡りが悪い場合:ストレスが溜まり、体がだるく感じることがある
「血」
「血」は血液のことで、体に栄養を運び、潤す役割を果たします。
十分な場合:体が温かく、心が安定する
不足した場合:不貧血や冷え、肌の乾燥が起こる
流れが悪い場合:肩こりや頭痛、生理不順などの症状が出る
「水」
「水」は体内の水分で、汗や尿だけでなく、体内を潤す役割があります。
十分な場合:体のバランスが整い、肌や髪も健康
不足した場合:疲れやすくむくみや体の冷えが生じる
流れが悪い場合:肌の乾燥や便秘などが起こる
「気」「血」「水」のバランスは、規則正しい生活がカギ!
ポイント1 「生活習慣」
バランスの取れた食事、適度な運動、リラックスが、「気」「血」「水」を整えていきます。
中でもストレスと上手に付き合うことが大切です。
ポイント2 「体のサイン」
疲れやすい、だるい、身体の冷えなどを感じたら、「気」「血」「水」のバランスが崩れているかもしれません。身体のあちこちを触ってみて、特に冷たい場所や固い場所などがないか探してみましょう。
ポイント3 「体の声を聴く」
日々の生活で、自分の身体の声を聴いてみましょう。感情で押さえつけたり、無理やり奮い立たせたりしていませんか?
<気・血・水>よくあるタイプと気をつけるポイント
1.気(き)の不足や乱れによって起こるタイプ
気虚(ききょ)
エネルギー不足で、疲れやすく、息切れしやすい
ポイント:栄養豊富な食事を心がけ、十分な休息を取りましょう。ストレスを避けることも大切です。
気滞(きたい)
ストレスや緊張で気の流れが滞り、イライラや胸の圧迫感を感じる
ポイント:リラックスする時間を確保し、深呼吸や軽い運動を取り入れましょう。
2.血(けつ)の不足や乱れによって起こるタイプ
血虚(けっきょ)
貧血気味で、顔色が悪く、めまいがする
ポイント:鉄分やビタミンB12を多く含む食材を意識して摂り、血を補う食事を心がけましょう。
瘀血(おけつ)
血行が悪く、肩こりや冷え、皮膚にくすみがある
ポイント:適度な運動で血流を改善し、温かい食べ物や飲み物を摂って体を温めましょう。
3.水(すい)の不足や乱れによって起こるタイプ
水滞(すいたい)
体がむくみやすく、重だるさを感じる
ポイント:水分の摂りすぎや塩分を控え、利尿作用のある食材(きゅうりやスイカ)を取り入れましょう。
湿熱(しつねつ)
湿疹や吹き出物が出やすく、体がベタつく
ポイント:脂っこい食べ物を避け、清涼感のある食材(ゴーヤや緑茶)を取り入れて体を冷やしましょう。